英語四技能試験の一つ、IELTSの受験についてです。
1.IELTSって何?
日本語サイト:http://www.eiken.or.jp/ielts/
IELTSとは、International English Language Testing Systemの略です。
Reading、Listening、Writing、Speakingの4技能について、それぞれ1~9の点数がつけられ、その平均点がOverallとして9点満点で出ます。
日本では英検が主催しています。
詳しくは公式サイトへどうぞ!
2.受験するメリットは?
☆大学受験生
IELTSは留学生向けと思われるかもしれませんが、高得点が取れるならば大学受験でも強力な武器になります。
いくつかの例を以下に載せておきますね。
- 一橋大学各学部 推薦入試 必要スコア:Overall 6.5 (英検1級なども可)
これはものすごくお得です。これまで一橋では商学部のみで推薦入試が行われてきましたが、2018年度の受験より全学部で実施されるようです。IELTSの点数に加えセンター試験、小論文、面接等が必要ですが、毎年倍率は1倍程度です。つまり、このスコアが取れてしまえば相当楽に入学できます!もちろん推薦入試は簡単ではありませんが、一橋大学に入学できることを考えれば相当なアドバンテージです。これはあまり知られていないので広めたいです。
他にも、
国立:東京大学(下限なし、医系は7.0以上)、筑波大学(4.0以上)、東北大学(下限なし)、千葉大学(4.0以上)、お茶の水女子大学(下限なし)、京都大学(下限なし、一部5.5以上)、大阪大学(下限なし、一部6.0以上)
私立:青山学院大学(4.0以上)、学習院大学(4.5以上)、ICU(6.5以上)、上智大学(4.0以上)、早稲田大学(下限なし、一部6.0以上)
など各有名大学で利用されています。多くの大学では推薦入試での出願・参考での利用ですが、早稲田など一般入試の英語試験の代わりに利用できる大学もあります。
詳細はこちら。
☆海外留学を目指す人
本来はこちらがメインですが、IELTSはTOEFLと並び留学生なら受けるべき試験です。
よくアメリカならTOEFL、他はIELTSがいいなどと言われますが、どちらを受験しても大丈夫です。海外大学への進学や留学を考えている人は受験をおすすめします。交換留学などで構内選考がある場合もありますので、早めに対策すると良いでしょう。
3.なぜIELTSなのか?
メリット
- 日本人に合っている
- 総合で点数が出る
- 受験機会が多い
TOEFLとの比較ではありますが、IELTSは日本人が苦手としがちなスピーキング・ライティングが簡単になっています。その代りリーディング・リスニングが若干難しめですが、問題になる程度ではないと思います。一人で学習しやすいリーディング・リスニングが簡単なのは楽ですね。
また、英検との比較ですが、2次試験で落ちたら一律に不合格の英検に比べ、得意分野で苦手分野をカバーできるIELTSの方が点が取りやすいと思います。
例えば、私がOverallスコア7.5を取ったとき、R:8、L:7、W:6.5、S:7.5と、苦手なライティングを得意なリーディングでカバーしています。大学入試では基本的にOverallしか要求されないためこれは大きなアドバンテージです。Overall6.0必要であれば、リーディング・リスニングで7.0、ライティング・スピーキングで5.0取れば達成できます。これは別記事にまとめますね。
さらに、年3回開催の英検と違い、IELTSは全国の受験会場でほぼ毎週開催されています。最悪受験を繰り返せば目標スコアが取れると思います(笑)。
デメリット
- 受験料が高い
- 点数の有効期限がある
はい。1回約2万5000円飛んでいきます。高すぎますね。
また、点数が2年間までしか有効でないので、それ以降は再受験する必要があります。せっかくの高得点も2年後には消えます。ただ、受験に使う程度であれば問題ないかと思います。
4.試験対策
これに関しては後にまとめると思いますが、いくつか本を紹介しておきます。
・The Official Cambridge Guide to IELTS
一番おすすめです。英語で書かれてはいますが、本番とほぼ同じ形式で無駄もなく、問題量も多いためこれで慣れるといいと思います。
というわけで、大学受験・留学などで利用するために高校生でもIELTSを受験することをおすすめしておきます。英検・TOEFLよりも管理人はIELTS派です。それではよい受験ライフを!